ヘルニアとは?

追突事故などで首や腰に相当の衝撃を受けると骨と骨の間の椎間板が本来の位置からずれて痛みや痺れといった神経症状を引き起こすことがあります。

首の場合は頸椎椎間板ヘルニア、腰の場合は腰椎椎間板ヘルニアと呼びますが、このような怪我をした場合、事故の後遺障害として認められるだろうと考えている方は少なくありません。

確かに事故によって症状が出ているのですから、そう認められても当然のケースなのですが、実際にはそう簡単にいく話でもないのです。

椎間板ヘルニアで後遺障害と認められるかどうかの鍵となるのは、そのヘルニアが神経を圧迫しているのかという医学的所見が認められるかどうかということですので、万一、レントゲンやMRIなどの画像診断で神経への圧迫が認められないとなった場合、事故との因果関係は曖昧、有意な所見は認められないなどの理由から認められなかったり、本来の等級よりも低く認定されてしまうこともありえるのです。

ヘルニアの後遺障害等級

一般的には椎間板ヘルニアの後遺障害等級は、画像所見が認められると12級、画像所見が認められず、神経学的異常所見が認められた場合は14級となっています。

しかし、これもあくまで一例であり、神経どころか脊髄を圧迫しているような状態であれば12級どころか7級や状態によっては1級という判断がされることもありますし、逆にヘルニアの状態が酷かったとしても、それが神経を圧迫しておらず、なんの症状も出ていなければ後遺障害として認められないということも珍しくはないのです。

では、痛みや痺れなどの症状があるのに画像診断などで医学的所見が得られなかった場合は、泣き寝入りするしかないのかというとそういうわけでもありません。

なにかしら症状があるということは、どこかの神経に異常があるということに他なりません。

ですので、このような場合は、医師にお願いして、もう一度、レントゲンやMRI検査を受けてみることが重要です。

なぜなら、画像診断というのは、医療機関の設備の精度や撮影する角度、撮影時の姿勢などによって、見える場所が変わってくるからです。

そのため、最初に受けた時には異常なしに見えた部分が角度を変えて調べてみると異常が認められたというケースも起こりえるのです。

このようなことから後遺障害と認められるために大切なことは、椎間板ヘルニアという診断名ではなく、ヘルニアがどの神経を圧迫して、どのような症状がでているのかという医学的所見の有無であるといえるのです。