後遺障害とは?

交通事故後に治療を受けても残ってしまった機能障害や神経症状などは「後遺障害」として取り扱われます。「後遺障害」には「介護を要する後遺障害」と「後遺障害」の2つに分けられ、両者の中でさらに被害ごとに等級が分かれており、その等級認定ごとに支払われる保険金額が定められています。

この後遺障害等級認定は、被害者又は加害者側の請求に基づき、加害者側自賠責保険会社の依頼によって損害保険料率算出機構が、被害者に症状固定時に残存した症状を自賠責法に定められた16等級137項目の等級のいずれかに認定することを言います。

むちうちは、後遺障害14級

ここでは、そのうち交通事故で一番認定が多い「後遺障害14級」の認定基準及び支払われる保険金額について紹介します。

「後遺障害14級」の認定基準は9項目あり、

  1. 一眼のまぶたの一部に欠損を残し、又は、まつげはげを残すもの
  2. 三歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  3. 一耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することが出来ない程度になったもの
  4. 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
  5. 下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
  6. 一手の親指以外の手指の指骨の一部を失ったもの
  7. 一手の親指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することが出来なくなったもの
  8. 一足の第三の足指以下の一又は二の足指の用を廃したもの
  9. 局部に神経症状を残すもの

がその内容です。これらの項目のいずれかに該当して認定を受けますと、75万円の保険金額が支払われます。

なお、後遺障害等級認定の申請方法には2つの方法があり、1つは事前認定という方法と、もう1つは被害者請求という方法です。前者の方法は加害者側の保険会社が行い、後者の方法は被害者が申請する方法です。

より有利な(上位の)後遺障害等級認定を獲得するためには、後者の方法がベストとなります。これは前者の方法では加害者側の立場での手続きとなり、どこまで綿密にやってくれるかが不透明だからです。

一方、後者の方法では被害者が主張する書面を整える必要がありますが、法律や医療などに精通していない人にはやや手続きが負担となります。

また、申請から認定までに要する期間については、前者の場合、加害者側の保険会社の対応次第となりますが、保険会社が積極的に手続きを行わない傾向がよくありますので、頻繁に催促する必要があります。

後者の場合であれば、通常1ヵ月半ほどかかりますが、難しいケースでは3ヶ月近くかかる場合もあります。いずれにせよ、後遺障害等級認定を申請する場合には、経験豊富な弁護士や医療コーディネーターのサポートを受けることをお勧めします。