後遺障害診断書とは

後遺障害診断書とは、事故後の生活を大きく変える重要な書類です。正式名称を、自動車損害賠償責任保険後遺障害診断書といい、これによって、後遺障害の認定が行われます。これが取得できなかったり、不当に低い等級が認定されてしまえば、経済的な負担が増えてしまいますし、尊厳も失われます。そのようなことがないように、注意事項に気を配りつつ、手続きを進める必要があるのです。

この診断書の作成は、症状固定後に行うことが原則となっています。これ以降は、治療にかかわる費用を、加害者側に請求できなくなるというデメリットがあります。

このため、医師や弁護士などへ慎重に相談して、適切な判断を行わなければなりません。また、後遺障害診断書を作成できるのは、あくまで病院です。いくら顔なじみで、地元の信頼も厚いからといって、整骨院で作ることはできません。この点からも、整骨院で治療を受けていても、月に1度ほどは、病院で診察を受けるべきなのです。

後遺障害診断書作成時の注意点

診断書を実際につくる際には、多くの必要事項を記入していかなくてはなりません。日時や通院期間、自覚症状や各部位の障害の有無など、その数は20種類近くにもなります。

それだけに、1つ1つの項目を油断やミスすることなく、埋めていくことが肝要です。記載時における注意事項としては、自分の状態を主治医に、できるだけ正確に伝えるということです。いくら相手は医療の専門家とはいえ、患者の自覚症状のすべてを把握してくれるとは限りません。

だからこそ、しびれや痛みのある位置、またその程度を正しく伝達することが大切です。相手任せに書類を埋めてしまうと、実情とは程遠いものが出来上がることもあります。そうすれば、等級なども含めて、不満の残る認定になってしまうことも珍しくありません。診断書ができてしまえば、書き直すことはたいへん難しくなりますので、記載ミスの確認など、しっかり行っていきましょう。

ほとんどの病院では、後遺障害診断書を作成してくれますが、まれに断られるケースもあります。とくに、経験のない医師からは敬遠されることも少なくないのが実情です。そのため、こうした診断書作成時には、交通事故に明るい弁護士に依頼するのが、最善策です。煩雑な手続きも分かりやすく進めてくれ、診断書を書いてくれる医師を紹介してくれることもあります。医療と法律の専門家の知識を大いに借りて、適切な後遺障害診断書を取得していきましょう。